SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」では、生産者である企業側と、消費者の両方が取り組むべき課題について述べられています。
では、「つくる責任」と「つかう責任」は、それぞれどのような責任なのでしょうか?
今回は、SDGs目標12「つくる責任つかう責任」とは?各企業の取り組み、プラスチックの代わりに紙を使用するメリットについて解説いたします。
SDGs目標12「つくる責任つかう責任」とは?
SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」は、持続可能な生産と消費のかたちを確保するために、少ない資源でたくさん、より質の高いものを得られる生産と消費のかたちを作り上げることを目標にしています。
では、SDGsの目標12で述べられている「つくる責任」と「つかう責任」は、それぞれどのような内容になっているのでしょうか?
SDGsの「つくる責任」とは
私たちは、地球上の多くの資源やエネルギーを大量に消費しています。
1970年以降、地球の生態系が生み出すことができる資源の量よりも、人類全体が1年間暮らしていくために消費する資源の量が上回っており、このまま大量消費を続けるためには、地球が1.6個分必要とまで言われています。
例えば、魚を捕りすぎたり、木を切りすぎたりするなどで、未来の資源やエネルギーを先に使ってしまっています。
食品ロスや、違法な森林伐採がわかりやすい「悪い例」で、限りある資源をこのまま無責任に消費し続ければ、将来的にこれらの資源は枯渇してしまいます。
SDGsの「つかう責任」とは
SDGsの目標12で述べられている「つくる責任」とは、主に生産者である企業側のことですが、では「つかう責任」とは誰なのかというと消費者のことです。
企業は環境や資源を守りながら、少ない資源でより質の高い商品を作り出す生産方法を作りだし、生産工程でエネルギー消費や廃棄物発生の抑制が求められています。
では、消費者には何が求められているのかというと、リサイクルや食品ロスの予防です。
例えばダンボールや雑誌、新聞紙、牛乳パックなどは古紙としてリサイクルすることができ、またペットボトルや容器包装プラスチック、缶、びんなどのごみも、資源としてリサイクル可能です。
このように日常生活のなかで、「使いすぎない」ことを意識することが求められています。
【参照】SDGsの目標12:つくる責任つかう責任|EduTownSDGs https://sdgs.edutown.jp/info/goals/goals-12.html
企業はプラスチックに代わる素材の使用が求められている
ここまでお話ししてきたとおり、主に生産者である企業が求められることが多く、その責任は非常に重いものになっています。
では、現状どのような企業が、どのようなSDGs目標12「つくる責任つかう責任」に取り組みを実施しているのでしょうか?
さまざまな企業がSDGs目標12に取り組みを実施している
サントリー…ペットボトルからペットボトルを再生する技術「ボトルtoボトル」の実施
サントリー…ペットボトルにリサイクル素材・植物由来素材のみを使用して、化石由来原料の新規使用をゼロにして100%サステナブル化を2030年までに実施
日本コカ・コーラ…「いろはす天然水100%リサイクルペットボトル」を国内最大規模で展開
イオン…賞味期限を「年月日」表示から「年月」表示に変更
イオン…「食べきれる恵方巻き」としてハーフサイズの恵方巻きを13種類に増加
イオン・小売業としてはじめてレジ袋の無料配布を中止
永谷園…全商品の賞味期限延長の可能性を検討。75アイテムの賞味期限の延長
永谷園…バイオマスプラスチック包装資材の導入
不二製油…販売余剰となった食品を再加工して販売
不二製油…廃棄油をグリーンエネルギーの原料として活用
湖池屋…生産過程で発生する食品廃棄物をリサイクルして、有機肥料や固形燃料として再利用
紙に切り替えることでさまざまな課題をクリアすることができる
SDGs目標12の「つくる責任つかう責任」では、食品ロスや資源の過剰消費が取り上げられていますが、消費者の「つかう責任」としてごみ問題も取り上げられているのをご存知でしょうか。
特にプラスチックが原料のレジ袋やビニール製の宅配袋が、河川や風によって海に流出して、潮風で袋が劣化、波で粉砕されて、5mm以下のマイクロプラスチックごみとなったプラスチックごみを魚が食べる。
食物連鎖の家庭で最終的に人間がプラスチックごみを食べることで、人間を含む生き物への悪影響が懸念されています。
この問題に取り組むために、顧客に商品を提供する際の袋・宅配袋をビニール製ではなく、再生紙やFSC認証紙などの、自然にやさしい紙袋に切り替えることで、海洋ごみ問題も同時にクリアすることが可能です。
まとめ
SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」は、生産者と消費者の両方が取り組む必要がある課題になっており、特に生産者である企業側の責任は重いものになっています。
顧客に商品を提供する際の袋を紙製の袋に切り替えることで、「つくる責任つかう責任」の他に、SDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」や 、目標15「陸の豊かさも守ろう」もクリアすることができます。
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