SDGsは17個の目標達成のために、世界的な課題に対して、個人・企業単位で取り組みます。
わたしたちの身近に多くの課題が存在しているなかで、誰もが利用したことがある「宅配の課題」については、あまり関心がないという方が多いのではないでしょうか。
今回は、SDGsに取り組むなら着目すべき「宅配」の課題と、こだわりたい宅配袋の素材について解説していきます。
SDGsに取り組むなら「宅配」にも着目すべき理由
近年の通信販売、特にインターネット通販サイトの普及に伴って、宅配便を利用する方が急増しています。
2017年度では、宅配便の取り扱い個数が約42.5億個にのぼり、うち15.5%あまりが不在などで再配達となっています。
再配達による社会的損失は大きく、この15%の再配達件数を労働力で換算すると、年間約9万人のドライバーの労働力に相当します。
ドライバー不足が深刻化している現状で、再配達件数がこのまま増えると、サービスの担い手であるドライバー不足に拍車がかかり、さらにSDGsの観点においても早急な対策が求められています。
SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」では、これ以上地球温暖化が進まないように、二酸化炭素などの温室効果ガスを削減することを目標にしています。
宅配便の再配達が増えれば、その分トラックを動かす必要があるので、多くの温室効果ガスが排出されます。
このように、SDGsの観点から見ても、宅配便の再配達を削減できよう、ECサービス企業は顧客に対して発送方法の選択肢を増やす必要があります。
【参照】宅配便の再配達削減に向けて|国土交通省 https://www.mlit.go.jp/seisakutokatsu/freight/re_delivery_reduce.html
【参照】SDGs目標13:気候変動い具体的な対策を|EduTownSDGs https://sdgs.edutown.jp/info/goals/goals-13.html
「ポスト投函可能配送サービス」で再配達を減らそう
宅配便の再配達が増えれば、人的コストの増加や、ドライバー不足の加速、そして多くの温室効果ガスは発生することについてお話ししてきました。
これらを防ぐためには宅配便の再配達を防ぐために、可能であれば「ポスト投函可能配送サービス」を顧客に選んでもらう必要があります。
ポスト投函可能配送サービスは、ヤマト運輸と日本郵便の2社が提供しており、荷物がポストに投函されるので、対面で受け取る必要がないことから再配達になることを防ぐことができます。
ポスト投函可能な配送サービス3つ
1.ネコポス |
2.ゆうパケット |
3.ゆうメール |
|
厚み・重量 |
合計の厚みが1.5cm以下 総重量1kg以下 |
合計の厚みが2cm以下 総重量1kg以下 |
合計の厚みが2cm以下 総重量1kg以下 |
配送可能サイズ |
B5サイズ以下 |
A4サイズ以下 |
A4サイズ以下 |
配送会社 |
ヤマト運輸 |
日本郵便 |
日本郵便 |
配送代金 |
400円 |
400円 |
250円 |
追跡サービス |
○ |
○ |
× |
配送補償 |
○ |
○ |
× |
アクセサリーや衣類、書籍、DVD/CDなどの薄い荷物であれば、宅配便ではなくポスト投函可能配送サービスを利用することで、再配達を防ぐことができる他に、送料も抑えることが可能です。
顧客からすると、同じ商品でも送料の負担が軽い商品の方を選ぶことに繋がるので、顧客に対してポスト投函可能配送サービスを積極的に選ぶよう呼びかけてみましょう。
SDGsに取り組むのであれば「宅配袋」にもこだわりたい
SDGsへの取り組みは企業の課題になっており、世界的に目標達成に取り組むべきという考えのもとで行います。
そのなかで、ECサービスを行う企業は、配送方法の選択ができる他に、商品を顧客に提供する際の紙袋や宅配袋にもこだわってみましょう。
ビニール製の袋であれば、雨に強く丈夫というメリットがありますが、SDGsの観点からすると「脱プラ」の流れがあるので、紙製の袋に切り替えることをおすすめします。
紙の主原料は木ですが、この木は違法伐採をはじめとするさまざま原因によって、今減少傾向にあります。
そこで、管理された森林で計画的に伐採されている木を選び、異常なほど安価な違法伐採された木を選ばないことが重要です。
「FSC認証紙」は、森林の管理から製造・販売に係わるすべての工程で認証制度を設けており、違法伐採された木が混入することなく、質の高い紙を製造することが可能になっています。
また、FSC認証紙の製品には認証マークが印刷されるので、御社がSDGsに対して高い意識を持って取り組んでいるということを顧客にアピールすることも可能です。
まとめ
宅配により再配達は、人的コストの発生やドライバー不足の加速、そして温室効果ガスの大量発生に繋がります。
SDGsに取り組むECサービス企業は、顧客に対して「ポスト投函可能配送サービス」など配送方法を選択できるようにして再配達を減らすほかに、商品を包む宅配袋にもこだわることで、SDGsに貢献することが可能です。
「NETPACK」では、FSC認証紙や再生紙の紙袋や宅配袋を取り扱っており、社名やロゴを印刷したオリジナルの紙袋・宅配袋をご発注いただくことが可能です。
小ロットからご発注いただくことが可能で、既成サイズに印刷することでコストを抑えることも可能。
ぜひ御社のSDGsへの取り組みに、NETPACKの再生紙・FSC認証紙の紙袋や宅配袋をご活用ください。