- 企業のSDGs取り組み事例
- 企業がSDGsに取り組む理由
について紹介します。
SDGs(エスディージーズ)は、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットから構成されています。
TVや新聞などでよく目にしますが、実際どのような企業が取り組みを行っているのでしょうか。
この記事では、SDGs取り組み企業の具体的な事例3選を、主な取り組みと一緒に解説します。
企業のSDGs取り組み事例3選
SDGsの取り組みを行っている企業3社の事例を紹介します。
- 積水ハウスグループ
- 日清食品グループ
- ブリヂストン
積水ハウスグループ
積水ハウスグループは、大手住宅メーカーです。
国連でSDGsが採択される10年前から「サステナブル・ビション」を宣言し、環境配慮への取り組みを強化しています。
例えばグリーンファーストゼロは、太陽光発電や燃料電池を使うことで家で使う電力をゼロにしようとする取り組みです。
また発電量をチェックすることで、住民の節電意識向上に繋がるなど、住宅メーカーならではの発想でSDGsに貢献しています。
日清食品グループ
日清食品グループは、サスティナビリティ委員会を設置し、毎年SDGsの取り組みについて社内で協議しています。
例えば、2021年からカップヌードルのフタ止めシールを廃止し新形状のフタへ切り替えたことで、年間約30トンのプラスチック原料の使用削減に繋がりました。
また健康志向の高まりに対し植物代替肉を使用したり、環境へ配慮されたFSC認証紙を使うなどの取り組みを行っています。
ブリヂストン
タイヤメーカーのブリヂストンは、国連が定めた17の目標のうち、13の目標達成に向けた貢献をしています。
また2021年5月には、世界のタイヤメーカー11社と共同プロジェクト「Tire Industry Project」を発表し、SDGsの目標達成に向けたロードマップを策定しました。
主な取り組みとして、再生可能エネルギーの導入や持続可能な天然ゴムの活用が挙げられます。
企業がSDGsに取り組むメリット
なぜ近年SDGsに取り組む企業が増えているのでしょうか。
企業がSDGsに取り組むメリットは、主に3つあります。
- 企業ブランドの向上
- コスト削減
- 社会課題の解決
以下で詳しく解説していきます。
企業ブランドの向上
SDGsの取り組みが取引先や消費者に浸透すると、競合他社との差別化に繋がり企業ブランドが向上します。
企業ブランドが向上し認知度が上がると、人材不足の解消や投資家からの支援が増えることがメリットです。
コスト削減
2つ目は環境への負荷を抑え、省資源や省エネルギー対策を行う環境コストの削減です。
環境コストを削減すると社会問題に積極的な企業というイメージが上がり、従業員満足度も向上するので、定着率が上がり新規の採用コストを抑えられます。
社会課題の解決
個人の意識を変えるためには、企業など大規模で社会課題を解決する方が効果的です。
企業がSDGsを率先して行うことで、個人単位で社会課題の解決に繋げようという意識が高まります。
すぐにできるSDGsの取り組み
SDGsは企業だけの取り組みではありません。
私たちがすぐにできるSDGsの取り組みは以下の3つです。
- FSC認証紙を利用する
- 再利用、リサイクルの促進
- フードロスを削減する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
FSC認証紙を利用する
環境に配慮したFSC認証紙を利用して、維持管理された森林の紙製品を購入しましょう。
例えば大手小売店のイオンでは、2008年からFSC認証紙を使用したノートを販売しています。
他にもたくさんの商品がFSC認証マークに変更されているので、買い物に行った際にぜひ見つけてみてください。
再利用・リサイクルの促進
3R(リデュース・リユース・リサイクル)を日々の生活で行い、限りある資源を有効活用しましょう。
ゴミの量が減るとその分焼却の必要がなくなるため、SDGsの気候変動問題に貢献できます。
普段の生活でごみを分別するだけでも立派なSDGsの活動です。
フードロスを削減する
食材や食品を食べ切れる量だけ購入すると、フードロスの削減になります。
日本では年間約600万tのフードロスが発生しており、一人あたり約47Kgの食材を捨てている現状に目を向けましょう。
安いからと言って大量に購入するのではなく、しっかりと使い切れる分を購入するよう心がけてください。
SDGsの活動は小さなことの積み重ね
SDGsの取り組みを積極的に行うと、地球環境に大きなメリットがあります。
例えば、普通紙ではなくFSC認証紙を使うだけでも環境配慮の取り組みです。
普段の生活を見直して、小さな取り組みから始めてみてはいかがでしょうか。