SDGsは国内外を問わず、すべての人々が取り組むべき国際的な課題です。
いわば地球規模の活動とも言えるため、事業を行う企業にとって多くのメリットがあると言われていますが、なぜ企業はSDGsに取り組む必要があるのでしょうか?
今回は、なぜ企業がSDGsに取り組むの?始め方や企業が抱える3つの課題について解説していきます。
なぜ企業はSDGsに取り組むの?
国連によるESGに関する提言
社会課題に対する危機意識の高まり
新たなビジネスチャンス
なぜ企業がSDGsに取り組む必要があるのかというと、上記3つの理由をあげることができます。
まず1つ目、「国連によるESGに関する提言」は、金融業界が企業に投資をする際に、「ESG|Environment(環境)Social(社会)Governance(ガバナンス)」を反映するように国連が金融業界に提言したことが大きいです。
これまでは企業の財務情報だけを確認して投資を行ってきましたが、これからは環境や社会への責任を果たしているかどうかを重視すべきだと提言したのです。
2つ目の「社会課題に対する危機感の高まり」では、これまでの地球温暖化や食糧不足などの課題は国内外で取り組むべきと重要視されてきましたが、それでも経済成長を優先してきました。
しかし毎年のように水害や南極・北極の氷の減少などが明確化してきたことで、社会課題としての危機意識が高まったため、世界共通の目標として重要視されたという背景があります。
最後の「新たなビジネスチャンス」では、SDGsという社会課題を地球規模の需要と捉えれば、例えば生産過程で生じる廃棄物を活用した新商品を開発、開発途上国の人々の雇用は、SDGsに貢献できるだけではなく、新たなビジネスチャンスに繋がり、事業拡大ができると捉えることができます。
企業がSDGsに取り組む際の始め方
企業がSDGsにはじめて取り組む際の始め方は、事業と同じく、小さく狭い規模で始めることが重要です。
SDGsは継続して取り組むことが重要で、継続することで結果が得られます。
特に中小企業では、経営を圧迫する規模でSDGsに取り組んでしまうと、継続して取り組むことが難しくなってしまうため、無理のない小さく狭い範囲でSDGsへの取り組みを始めてみましょう。
例えば、顧客に提供するビニール製のレジ袋や宅配袋を、資源を有効活用した「再生紙」や、森林の保護活動に繋がる「FSC認証紙」に切り替えることがあげられます。
ビニール製の袋は、正しく廃棄されずに土や海に流出してしまった際に、自然に分解されることなく、河川や風を通じて海に流れ、最終的に海洋ごみになってしまいます。
紙はもともと自然界に存在していた木から作られているので、万が一土や海に流出しても、自然に分解されるため、ごみ問題解決に貢献することができます。
企業が取り組むSDGsの課題は?
ここまで、企業がなぜSDGsに取り組むべきか、企業がSDGsに取り組む際の始め方について解説してきましたが、 SDGsに取り組む企業は3つの課題を抱えています。
ここからは、SDGsに取り組む企業の課題を3つ解説していきます。
経営戦略とSDGsを結びつけることができない
SDGsは非常に複雑で、それぞれの目標を理解するには相当な勉強期間が必要です。
そのため、SDGsの本質を理解しないまま、単なる社会貢献活動と認識してしまい、事業とは別枠でSDGsに取り組んでしまうという課題を抱えています。
企業が SDGsに取り組むときは、事業と別枠で取り組むのではなく、通常の事業活動の中で取り組むことで結果を出すことができます。
社内で合意されない
前述したように、SDGs=社会貢献活動と認識している方が多く、経営全体に係わる取り組みを考案しても、社内で合意形成ができないという課題を抱えています。
社員ひとりひとりがSDGsを正しく理解して、その重要性をわかりやすく研修する必要があります。
サプライチェーンを管理するのが非常に難しい
サプライチェーンのなかで、それぞれのパートナーがSDGsに準じているのか管理するのが非常に難しいという課題を抱えています。
そもそもサプライチェーンが複雑、関係会社への依存度が高いという企業では、すべてを把握するのが難しいでしょう。
定期的にアンケートなどを実施して、監査する必要があるので、運営やマネジメントの体制を把握するためのシステムを構築する必要があります。
まとめ
多くの商品やサービスを顧客に提供する企業は、SDGsに取り組むことで大きな貢献になる他に、新たなビジネスチャンスを得ることができます。
しかし、企業がSDGsに取り組むメリットが大々的に語られるようになった一方で、SDGsに取り組む企業は解説してきた通りの課題を抱えています。
SDGsは複雑で、取り組むためにはコストと手間がかかるため、小さく狭い範囲から始めるようにしましょう。
「NETPACK」では、顧客に商品を提供する際の紙袋・宅配袋のなかでも、環境に配慮した「再生紙」「FSC認証紙」を使用した紙袋・宅配袋を取り扱っております。
社名やロゴを小ロットで印刷して、オリジナル紙袋・宅配袋をご発注いただけるので、ぜひ御社のSDGsへの取り組みにご活用ください。